この日、東京・新宿の紀伊国屋書店新宿本店で「そのまんま日記」(角川書店・1050円)の出版記念サイン会を行い、約200人のファンが詰め掛ける相変わらずの人気ぶり。郷里の大選手に「私の一存では決められないが、個人的にはお祝いしたい」と語った。
田中選手は今年で22シーズン目のベテラン。出身校の都城高がある都城市には、知事の母校、都城泉ケ丘高もある“ご近所”。知事のタレント時代から年末のチャリティーゴルフで顔を合わせるなど面識があり、知事就任時にはエールを送った。
宮崎県の県民栄誉賞は2000年に創設され、第1号は、シドニー五輪柔道男子100キロ級金メダリストの井上康生選手(28)。田中選手が受賞すれば3人目、東国原体制では初の栄誉賞となる。
ただ知事は、鹿児島出身ながら都城農高卒で名球会入りした元広島の大エース・北別府学氏(49)が栄誉賞を受賞していないことを懸念。田中選手への褒賞は周辺と話し合って決める。それでも「田中選手は長年コツコツとやってきた。あと一息」と大台達成を待ち望んでいる。
