1967安打からスタートした今季は田中賢、森本ら若手の台頭もあって代打起用が多く、先発は15試合にとどまるなど57試合で85打数15安打、打率1割7分6厘。98試合に出場して46安打を放った昨季の成績(打率2割3分7厘)を下回る。
2000安打の達成には、残り11試合すべてに先発出場して4打席に立ったとしても、3割5分程度の高打率を残さなければならない計算だ。
若いチームは1974年に「日本ハム」に変わって以来の年間最多勝記録を更新するなど勢いに乗る。プロ2年目から15年近くもレギュラーでプレーしていただけに、本来は4打席あってこそ力を発揮するタイプの選手だ。だが、「代打でも、何も気持ちは変わらない。今は置かれた状況を楽しむように心がけている」。
21年目のシーズン、若いチームを下支えする大ベテランの視線は、記録にとらわれることなく優勝の2文字に向かっている。